hikkoshi-pet-05-07

ペットがいるときの引っ越しはどうすべきか?

引っ越しは、たとえどんなに荷物がたくさんあったとしても、業者に依頼をすることですべての荷物を運んでもらうことが可能です。

たとえその荷物が、ピアノとか仏壇といった特殊なものであったとしても、オプションで取り扱いをしてくれる業者は多いです。

しかし、ペットの場合はどうでしょうか?

犬や猫などのペットを家族同然に可愛がっている人にとってみれば、たとえ引越し先がどんなに遠くであっても、連れて行きたいと思うことでしょう。

なかには、引っ越しの際に犬や猫を捨てていってしまうような心無い人もいるようですが、まともな人間の心を持った人であれば、そのような残酷なことはできないはずです。

しかし、ペットを引越し先に運ぶといっても、生き物ですから他の荷物のように簡単に考えるわけには行きません

自分の車を所有していて、なおかつ引越し先が近場であれば、その車にペットをいっしょに乗せて一緒に移動させることは難しくないでしょう。

ところが、長距離の引っ越しの場合にはそう簡単にはいきません。

自分たちのマイカーを利用せずに、新幹線や飛行機などを使って転居先まで移動するケースもあるでしょう。

その場合、新幹線や飛行機にペットを同乗させるというわけには行きません。

自分たちで運ぶことができないとなれば、やはり引越し業者にお願いをするしかありません。

国土交通省が定めた「標準引越運送約款」によれば、引越し業者は動植物の運搬を断っても良いことになっています

しかし、オプション扱いでペットの移動にも対応している引越し業者は少なくありません。

よほど特殊なペットでなければ、取り扱いをしてくれる引越し業者を探すのは苦労しないでしょう。

ただし、引越し業者に依頼した場合には、ケージにいれて一般の荷物といっしょに運ぶことになりますので、時期によっては寒暖の影響を受ける可能性があります

移動中にペットが体調を崩さないように、荷台の温度が上昇しがちな真夏などに引っ越しをするのはやめたほうがいいかもしれません

また、混載便などの場合ですと、何度も積み替えをすることになってしまうため、ペットがストレスを感じてしまう可能性があります。

料金は高くなってしまいますが、ペットの体調やストレスを考えると、出発から到着まで専用のトラックで荷物を運んでくれるチャーター便を利用したほうが無難といえるでしょう。