引越し料金には定価がありませんので、同じ荷物の量で同じ距離を移動したとしても、さまざまな条件によって料金が変わってきます。
時期的な要因で言えば、転勤や入学のシーズンである3月や4月は引越し業者の繁忙期となりますので、当然ながら料金的には高めになってしまいます。
しかし、引越し料金が変わってくるのは、繁忙期や閑散期といった時期的な要因だけではありません。
曜日や引っ越しをする時間帯などによっても、見積もり金額が大きく変わってきます。
曜日でいえば、土日祝日が高めになるのは仕方のないところです。
会社や学校が休みのタイミングを狙って引っ越しを計画する人が多くなりますので、どうしても料金は高くなりがちです。
逆に、平日であれば引越し業者はそれほど忙しくはありませんので、料金は安くなります。
特に、平日でなおかつ仏滅の日だったりすると、引っ越しをするのを避ける人が多いために、穴場となって格安な料金で引越しができる可能性が高くなります。
また、1日のうちでも、作業を開始する時間帯によって料金が高くなったり安くなったりします。
特に繁忙期などでは、引越し業者は時間のやりくりに追われていますので、時間帯による料金差が大きくなります。
一番高いのは、午前便です。
人間の心理として、誰でも午前中の早い段階で引越し作業に取り掛かって、少しでも早く作業を終わらせたいと考えます。
そのため、どうしても午前便は引越し業者の予約が集中しがちになるため、必然的に料金も高くなってしまうわけです。
そこで、少しでも安く引っ越しをしたい場合におすすめなのが午後便ということになります。
引越し業者にしてみれば、午前中に近場の引っ越しを1件終わらせたあとに午後から作業に取り掛かることができるので、午後便の予約はありがたいことになります。
さらに、料金が安くなる可能性が高いのが「フリー便」と呼ばれるものです。
これは、作業開始時間を引越し業者にお任せするやり方です。
引越し業者の作業員がいつ来るのか分からないために、それをずっと待っているというのはなかなか大変なことなのですが、そのかわり料金的には一番お得になる可能性が高いといえます。