引越し 混載便 05-05

引っ越しで荷物が行方不明になることもよくあります

プロの引越し業者にお願いすれば、すべての荷物を無事に転居先まで運んでくれるに違いないと、多くの人は思うことでしょう。

お客様から預かった大切な荷物ですから、目的地まで確実に届けるのがプロの仕事のはずです。

しかし現実的には、そのような期待をあっさりと裏切るようなことを、引越し業者は頻繁に起こすのです。

特に長距離の引越しの場合で、「混載便」と呼ばれる方法の場合に荷物が行方不明になってしまうということがしばしば起こります

混載便というのは、各家庭から積んできた荷物を途中で大型トラックに積み替えて、他の家族の荷物と一緒にまとめて運ぶ方法です。

実際に、転居先に届いた荷物の量が、積み込んだ時にくらべて5個も6個も少なくなっていたという事例もあります。

また、逆に荷物が増えてしまっていたという事例もあるようです。

おそらく、別のお客様の荷物が紛れ込んでしまったのでしょう。

それにしても、なぜこのようなお粗末なことが、起こってしまうのでしょうか。

混載便の場合には、大型トラックの中に、何人ものお客様の荷物が文字通り混載されています。

荷物が混載状態であっても、宅配便のように荷物を識別するための伝票が貼り付けてあれば、まず間違うことはないでしょう。

しかし、引っ越しの混載便の場合には、そういった荷物を識別するためのラベルのようなものはありません

お客様ごとに、まとめて荷物を積んであるだけなのです。

そのため、何かの手違いで隣の荷物の山にあったダンボールなどが、別のお客様の山に積み重ねられてしまったりすることがあるわけです。

荷崩れしないように、ダンボールの位置を修正したりしているときに、そういったミスが起こりやすくなります

もし、長距離の引っ越しをする際に、荷物の紛失をどうしても防ぎたいということであれば、旧居から転居先まで積み替えを一切せずに、1台のトラックで目的地まで行くチャーター便がおすすめです。

トラック1台を貸切り状態にして長距離を運ぶわけですから、どうしても料金的には高くなってしまいますが、荷物を紛失してしまう可能性が低いというメリットは大きいと思います。

また、どうしても混載便を使わざるを得ない場合には、万が一の紛失にそなえて、大切な荷物だけは自分の車に乗せて運ぶか、宅配便などを使って別途で転居先まで送るようにするといいでしょう。