ペットがいるときの引っ越しはどうすべきか?

引っ越しは、たとえどんなに荷物がたくさんあったとしても、業者に依頼をすることですべての荷物を運んでもらうことが可能です。

たとえその荷物が、ピアノとか仏壇といった特殊なものであったとしても、オプションで取り扱いをしてくれる業者は多いです。

しかし、ペットの場合はどうでしょうか?

犬や猫などのペットを家族同然に可愛がっている人にとってみれば、たとえ引越し先がどんなに遠くであっても、連れて行きたいと思うことでしょう。

なかには、引っ越しの際に犬や猫を捨てていってしまうような心無い人もいるようですが、まともな人間の心を持った人であれば、そのような残酷なことはできないはずです。

しかし、ペットを引越し先に運ぶといっても、生き物ですから他の荷物のように簡単に考えるわけには行きません

自分の車を所有していて、なおかつ引越し先が近場であれば、その車にペットをいっしょに乗せて一緒に移動させることは難しくないでしょう。

ところが、長距離の引っ越しの場合にはそう簡単にはいきません。

自分たちのマイカーを利用せずに、新幹線や飛行機などを使って転居先まで移動するケースもあるでしょう。

その場合、新幹線や飛行機にペットを同乗させるというわけには行きません。

自分たちで運ぶことができないとなれば、やはり引越し業者にお願いをするしかありません。

国土交通省が定めた「標準引越運送約款」によれば、引越し業者は動植物の運搬を断っても良いことになっています

しかし、オプション扱いでペットの移動にも対応している引越し業者は少なくありません。

よほど特殊なペットでなければ、取り扱いをしてくれる引越し業者を探すのは苦労しないでしょう。

ただし、引越し業者に依頼した場合には、ケージにいれて一般の荷物といっしょに運ぶことになりますので、時期によっては寒暖の影響を受ける可能性があります

移動中にペットが体調を崩さないように、荷台の温度が上昇しがちな真夏などに引っ越しをするのはやめたほうがいいかもしれません

また、混載便などの場合ですと、何度も積み替えをすることになってしまうため、ペットがストレスを感じてしまう可能性があります。

料金は高くなってしまいますが、ペットの体調やストレスを考えると、出発から到着まで専用のトラックで荷物を運んでくれるチャーター便を利用したほうが無難といえるでしょう。

曜日や時間帯によって大きく変わる引越し料金

引越し料金には定価がありませんので、同じ荷物の量で同じ距離を移動したとしても、さまざまな条件によって料金が変わってきます

時期的な要因で言えば、転勤や入学のシーズンである3月や4月は引越し業者の繁忙期となりますので、当然ながら料金的には高めになってしまいます。

しかし、引越し料金が変わってくるのは、繁忙期や閑散期といった時期的な要因だけではありません。

曜日や引っ越しをする時間帯などによっても、見積もり金額が大きく変わってきます

曜日でいえば、土日祝日が高めになるのは仕方のないところです。

会社や学校が休みのタイミングを狙って引っ越しを計画する人が多くなりますので、どうしても料金は高くなりがちです。

逆に、平日であれば引越し業者はそれほど忙しくはありませんので、料金は安くなります。

特に、平日でなおかつ仏滅の日だったりすると、引っ越しをするのを避ける人が多いために、穴場となって格安な料金で引越しができる可能性が高くなります。

また、1日のうちでも、作業を開始する時間帯によって料金が高くなったり安くなったりします。

特に繁忙期などでは、引越し業者は時間のやりくりに追われていますので、時間帯による料金差が大きくなります。

 一番高いのは、午前便です

人間の心理として、誰でも午前中の早い段階で引越し作業に取り掛かって、少しでも早く作業を終わらせたいと考えます。

そのため、どうしても午前便は引越し業者の予約が集中しがちになるため、必然的に料金も高くなってしまうわけです。

そこで、少しでも安く引っ越しをしたい場合におすすめなのが午後便ということになります。

引越し業者にしてみれば、午前中に近場の引っ越しを1件終わらせたあとに午後から作業に取り掛かることができるので、午後便の予約はありがたいことになります。

さらに、料金が安くなる可能性が高いのが「フリー便」と呼ばれるものです。

これは、作業開始時間を引越し業者にお任せするやり方です。

引越し業者の作業員がいつ来るのか分からないために、それをずっと待っているというのはなかなか大変なことなのですが、そのかわり料金的には一番お得になる可能性が高いといえます。

引っ越しのときに盗難被害にあわないために

引っ越しのときに荷物を盗まれるなんて、滅多にあることではないと思われるでしょう。

しかし、残念なことに、引っ越しのときの盗難というのは意外にも頻繁に起きているのです。

盗まれやすいものとしては、貴金属や高級時計、現金、ブランド物のバッグなどです。

大手の引越し業者だからと安心していると、そういった貴重品がいつの間にかなくなっていたりするわけです。

大手の業者といっても、繁忙期などには質の低いアルバイトなども多いので、作業員を信用しすぎると危険です。

そういった盗難被害にあわないためには、貴重品や現金は必ず荷物を分けて管理をするようにして、作業員たちの目に触れないところに置くようにしなければなりません

そしてそれらの荷物は、業者のトラックには積み込まずに、必ず自分たちで転居先まで持参するようにしましょう

また、それらの貴重品がたくさんあって、自分たちで持っていくことが困難な場合には、宅配便などを使って、別途転居先まで送るようにするといいでしょう。

一番危険なのは、タンスの引き出しなどに貴重品があるのをすっかりと忘れていた場合です。

引越し業者のスタッフは、家具を運搬する前に引き出しなどあけて中に壊れやすいものなどが入っていないかを確認することがありますが、そのときに貴重品などが入っていたら盗まれてしまう可能性が高くなります。

そういったことにならないために、前日には必ずすべての引き出しを確認して、貴重品を置き忘れていないかを確認する必要があります。

また、物を盗むのは必ずしも引越し業者とは限りません。

引越荷物を積み込むトラックは、すべての荷物を積み終えるまで荷台の扉を開けたままにしておくことが多いために、道を歩いている人たちに中身が丸見えです。

たまたまそういうところに悪意のある人が通りかかったりすると、パソコンやオーディオなどの高額な商品が盗まれてしまうことがあるのです。

また、女性の下着などが、中身の見える衣装ケースなどに入っていたりする場合も、非常に危険です。

かといって、引越し作業員は最小限の人数でバタバタと作業をしていますので、トラックの横に監視人を付けておくというわけにもいきません。

そのため、高額な商品はなるべくトラックの奥の方に積んだり、女性の下着などは中身の見えないダンボールに入れたりするなどの対策が必要になります。

引っ越しで荷物が行方不明になることもよくあります

プロの引越し業者にお願いすれば、すべての荷物を無事に転居先まで運んでくれるに違いないと、多くの人は思うことでしょう。

お客様から預かった大切な荷物ですから、目的地まで確実に届けるのがプロの仕事のはずです。

しかし現実的には、そのような期待をあっさりと裏切るようなことを、引越し業者は頻繁に起こすのです。

特に長距離の引越しの場合で、「混載便」と呼ばれる方法の場合に荷物が行方不明になってしまうということがしばしば起こります

混載便というのは、各家庭から積んできた荷物を途中で大型トラックに積み替えて、他の家族の荷物と一緒にまとめて運ぶ方法です。

実際に、転居先に届いた荷物の量が、積み込んだ時にくらべて5個も6個も少なくなっていたという事例もあります。

また、逆に荷物が増えてしまっていたという事例もあるようです。

おそらく、別のお客様の荷物が紛れ込んでしまったのでしょう。

それにしても、なぜこのようなお粗末なことが、起こってしまうのでしょうか。

混載便の場合には、大型トラックの中に、何人ものお客様の荷物が文字通り混載されています。

荷物が混載状態であっても、宅配便のように荷物を識別するための伝票が貼り付けてあれば、まず間違うことはないでしょう。

しかし、引っ越しの混載便の場合には、そういった荷物を識別するためのラベルのようなものはありません

お客様ごとに、まとめて荷物を積んであるだけなのです。

そのため、何かの手違いで隣の荷物の山にあったダンボールなどが、別のお客様の山に積み重ねられてしまったりすることがあるわけです。

荷崩れしないように、ダンボールの位置を修正したりしているときに、そういったミスが起こりやすくなります

もし、長距離の引っ越しをする際に、荷物の紛失をどうしても防ぎたいということであれば、旧居から転居先まで積み替えを一切せずに、1台のトラックで目的地まで行くチャーター便がおすすめです。

トラック1台を貸切り状態にして長距離を運ぶわけですから、どうしても料金的には高くなってしまいますが、荷物を紛失してしまう可能性が低いというメリットは大きいと思います。

また、どうしても混載便を使わざるを得ない場合には、万が一の紛失にそなえて、大切な荷物だけは自分の車に乗せて運ぶか、宅配便などを使って別途で転居先まで送るようにするといいでしょう。